前回、2年で-8,892,568円失った話を書きました。今回は、その中の最大の失敗銘柄の話。たった1銘柄で約482万円。そしてあの夜のことを、今でも忘れられません。
その銘柄は、ソシオネクスト(6526)。2023年、市場で大人気の半導体銘柄でした。
毎日のように上がっていく株価。私もデイトレで少しずつ参加していました。
✓ 朝買って、昼に売る
✓ 1日数千円〜数万円の利益
✓ 「これは行ける銘柄だな」
小さな勝ちが積み重なって、"自分の中で勝ち癖"がついていきました。
ある日、ソシオネクストが珍しく大きく下げる日がありました。
「ここまで下がったら買いだ」「みんなが買い戻すはず」「絶好の押し目だ」
そう思った私は、いつものデイトレ枚数を超えて大きくポジションを取りました。
その日、思った方向に株価は動きませんでした。
「明日にはきっと戻る」「今売ったら確定で大損だ」「持ち越せば取り返せる」
ここで私は、最大のミスを犯しました。
▶ 当日中に売るルールを破った
▶ デイトレを"スイング"に切り替えた
▶ 300株を抱えたまま、夜を越えた
翌日、市場が引けた後のことです。ニュースが流れました。
"富士通・パナソニックHD・政投銀が
ソシオネクスト株を全株売却"
3社合わせて、全体の37.5%
恐る恐るPTS(時間外取引)を開きました。
数字が、信じられないくらい下に飛んでいました。板は売り注文で埋まり、逃げ場はどこにもない。
そして翌朝、現物市場で待っているのは"間違いなく暴落"。
「ねぇ、遊ぼうよ」
小さい子供が、寄ってきました。何度も、何度も「遊ぼ、遊ぼ」って言ってきました。
でも、私の頭の中はPTSの赤い数字でいっぱいで、「うん…」「あとでね…」完全に上の空でした。
子供の笑顔が見えてるはずなのに見えていない。声が聞こえてるはずなのに聞こえていない。
頭の中をぐるぐる回るのは「明日、いくら下がるんだろう」「いくら損が確定するんだろう」「もう取り返せないんじゃないか」
心が、震えていました。これが、デイトレで持ち越した夜の現実です。
翌朝、案の定の暴落。普通ならここで損切りすべきでした。でも私は、損を認められなかった。
「下がりすぎてる」「いつか戻る」「ナンピンすれば平均取得単価が下がる」
100株、買い増しました。持ち株は合計400株に。これが、傷口を広げる最後の決定打でした。
その後、数週間かけて私は400株を全て手放しました。
| 取引 | 損失 |
|---|---|
| 1回目(100株売却) | -1,382,034円 |
| 2回目(100株売却) | -1,462,640円 |
| 3回目(100株売却) | -1,551,801円 |
| 4回目(100株売却) | -426,017円 |
| 合計 | 約-482万円 |
482万失った本当の原因は、銘柄選びでも、タイミングでもなかった。
失敗の本当の原因
1️⃣ "勝ち癖"で慢心していた
2️⃣ 自分のルールを破った(デイトレ→スイング)
3️⃣ 損を認められなかった
4️⃣ ナンピンで損を拡大した
全部、自分の中の問題でした。
お金を失ったこと、ではない。子供が「遊ぼ」と言っていたあの夜のことです。
数字を追いかけて目の前の子供が見えなくなる。それは、もう投資じゃない。"何かに取り憑かれた状態"です。
482万円の授業料で私が決めた絶対ルール。
✓ デイトレは"その日のうちに必ず手仕舞う"
✓ 持ち越しは新しい判断、と意識する
✓ ナンピンは絶対しない
✓ 家族が呼んだら、必ず手を止める
最後の1つが、一番大事だと今は思います。
私が過去の自分に伝えたいのは、「短期売買の前に、まずNISAで長期投資の土台を作れ」です。
NISAで毎月オルカンを積立。これだけで、家族との時間を犠牲にせず資産が増えていきます。短期売買は、その土台ができてからの"お楽しみ"でいいんです。
このシリーズで失敗談を書いていて、コメントで「私もです」と言われることが多い。同じ失敗をしてる人は、本当に多い。
数字を追いかけて、大切な人を見失わないでください。